「電気設備技術基準とその解釈」は、建築電気設備を学ぶ上で重要な法規等となります。これを理解していくことが建築電気設備の理解につながりますが、基本事項として覚えておいて欲しいのが、電気設備は、感電や火災の原因となり危ないということです。
その危険な電気設備を安全に使用するために、どのように扱えばよいのかをまとめたのが「電気設備技術基準とその解釈」です。ですので、この法規等の位置づけとしては、主に、感電や火災にならないための方法が書かれていると理解しましょう。
以前は、「その解釈」というのはありませんでした。では、なぜ「その解釈」という形になったかですが、これは、国際化の流れの中で「電気設備技術基準」は、細かな事も法規的に書かれており他国からみれば細かすぎるということになりました。そこで、感電や火災防止という安全性に関わる重要な事項は、「電気設備技術基準」にて法規としてまとめ、安全性をどの用に担保するかという細かな基準は、「その解釈」に、分け現在の形にりました。
となると、「その解釈」は法的拘束力がないから守らなくてよい?とも思いますが、そうはいかず、建物の電気設備を責任をもって守る「電気主任技術者」は、「その解釈」により安全性を判断するため、建築電気設備を学ぶ人にとっての重要性は変わりません。