各部屋の用途に合わせて、設計照度を設定します。一般住宅であれば、何畳用という部屋の面積に合わせて購入すればほぼ問題ないのですが、ビルなどの大型建築物ですと、それぞれの部屋毎に照度計算が必要です。
ここで、一般住宅ではなぜ何畳用ということで器具が決まるのでしょうか。一般住宅では、部屋の用途はほぼ居室、標準的な部屋面積や天井高さで仕切られ、壁紙の仕様(色など)もほぼ白いことが多いのではないでしょうか。このように、照度計算に必要な要素が概ね決まっていることから、何畳用という器具を選べば、概ね問題とはなりません。
では、ビル等での照度計算を考えてみますと、部屋の面積は、それぞれの用途でことなりますし、照明器具の種類も多数あります。また、作業環境なのか?会議室なのか?倉庫なのかと?と用途も異なります。ですので、それぞれの用途に合わせて照度を設定する必要があります。基準としては、JIS規格にありますが、概ね次の様な照度が設定されることが多い思います。設計事務所や国交省基準などもありますの。
最近は、ベース照明の照度は、さけてタスク照明で補うという方法もとられる場合もあります。
設計照度
1.事務エリア 500~1000[lx]
2.倉庫 100~200[lx]
3.会議室 300~500[lx]