2.実際の平均照度計算
前回の記事で、 E=FNUM/A[lx]の式を紹介しましたが、実際は、その部屋が希望の照度になるために、何台の照明器具を設置しなければいかない?を求めなければなりませんので計算式は、
N=EA/FUM[台]
E:平均照度[lx]
U:照明率[%]
F:光束[lm]
N:器具台数[台]
M:保守率[%]
A:面積[m2]
という式を用いて台数を計算します。計算結果から、「適切な部屋配置になる台数」にして最終的な照度は何[lx]かを計算します。この「適切な部屋配置になる台数」というのは、たとえば、正方形の部屋に計算結果として、5台の照明器具で設計照度となったとします。そのとき、正方形の部屋に
5台の照明器具を均等に配置できるか?という問題が発生します。計算上は、5台であっても、実際の施工を考えると5台ではなく6台必要となり、計算上の最終的には6台設置しますので、6台での照度は?という計算を行います。
3.照明設計の手順整理
1)部屋の用途を確認
2)照明器具の選定
3)反射率等の諸条件を設定
4)部屋指数から、照明率を選定
5)照度計算して必要台数を計算
6)部屋の形状に合わせた、設置台数を決定
7)決定した設置台数に合わせて最終的な設計照度を計算
という手順になります。