照明設備の照度計算の前に、電灯設備である配管配線についてです。
一般的に照明設備は、照明器具のみを示しています。ですので、照明器具に接続する配線や点滅器などは、電灯設備になります。
はじめに、青の線は枠を示してるだけですので本来の電気図面とは、関係ありません。
丸のAについて説明します。
Aの枠の中には、蛍光灯が6灯あります。四角に丸のシンボルが蛍光灯です。
これらの蛍光灯は、分電盤に接続し電源を供給します。照明をON-OFFするために
点滅器(スイッチ)がつきます。この回路では、6灯の照明器具が同時にon-offされる
事を示しています。
次に配線を見てみましょう。配線は実線となっていますので「天井いんぺい配線」に
なります。これは、主に配管配線を示す場合が多いです。電気の図面では、記号だけではなく
名称や注記なども十分確認が必要です。
では、この「天井いんぺい配線」ですが、どこにいんぺいされているのでしょうか?
この場合は、天井コンクリートスラブ内に配管が埋められ照明器具は、直接天井内に取り付けられ、点滅器も壁面の中に埋め込まれていることが想像できます。ここで、想像といっているのは、実際の建築図面により部屋の使用を確認しなければ、実際の施工方法はわかりません。設計段階では、建築図面をいただけない可能性が高いので、部屋の名称や用途から配線方法を決定するか、口頭でも建築設計者に部屋の仕様について確認が必要になります。
次に、この天井いんぺい配線に使用される配管配線の種類ですが、考えられるのは、「金属管にIV線(電線)」「合成樹脂管にIV線」「金属管にVVFケーブル」「合成樹脂管にVVFケーブル」などが考えられます。では、考えられる組み合わせをどのように使い分けるのかを考えて見ましょう。IV電線とはビニル絶縁電線のことで、導体にビニルと呼ばれる絶縁層があます。VVFケーブルは、ビニル絶縁ビニルシースケーブルと呼ばれ、二重被服です。絶縁層、シース層ともビニルと呼ばれる絶縁物で導体が保護されています。